西をシャンボール・ミュジニー村、南をフラジェ・エシェゾー村に接するジイィ・レ・シトー村の名門ドメーヌで、1977年以降、5代目のベルナール・ミュニエが運営しています。（「アラン・ユドロ・ノエラ」の醸造長ヴァンサン・ミュニエの叔父にあたります）。
　2015年現在で、37ヴィンテージものワイン造りを経験してきたこの大ベテランは、齢63歳。
　「ファーストヴィンテージの1977年からこれまで、ワインの造り方も、味わいのスタイルも、まったく変えてはおらん。唯一変えたのは、1995年から化学肥料や農薬をほとんど使わなくなったことぐらいじゃ」。
　1970年代に造られた多くのブルゴーニュワインがそうであったように、そのスタイルとは、濃厚パワフルの対極にある、繊細で、優しく、美しいスタイルです。
　コート・ド・ニュイの主要AOCの造り手が、かようなクラシック・ブルゴーニュを今に伝える例はほぼ皆無です。
　時空を超えて、在りし日のかの地へ、私たちを招待してくれているかのようです。