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Agnès Millet-Jugnet |
BOURGOGNE Selection |
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OFFICIAL WEB :http://www.millet-jugnet.com/ |
「Femmes et Vins de Bourgogne」(ブルゴーニュ女性醸造家協会)が、2012年3月にシャトー・ド・シャサーニュ・モンラッシェで開催した試飲会「exception elles」には、弊社のパートナーであるジュリエット・シュニュやファビエンヌ・ボニー、フランソワーズ・フイヤ・ジュイヨ、ナタリー・フェーヴル、クロティルド・ダヴェンヌなど、加盟する39の女性醸造家(http://www.fevb.net/fr/elles/membres.html)が一堂に会し、大変な活況を呈していましたが、この会場で、アニェス・ミエ・ジュニェとの幸運な出会いがありました。
コート・シャロネーズの地で、長年に渡って麦の栽培を営んできたミエ・ジュニェ家は、2004年、ブズロンやメルキュレーに合計6ヘクタールの畑を購入し、もともとワイン造りに高い関心を持っていた娘のアニェスによって、ドメーヌが設立されました。
醸造学校を卒業した彼女は、引退して自適の生活を送っていた元醸造家の長老たちのもとを訪れて熱心に教えを請うことで、ワイン造りの極意を授かり、みずからのものとしていきました(長老たちもさぞや嬉しかったことでしょう)。
1998年に「AOCブルゴーニュ・アリゴテ・ブズロン」から昇格して、コート・シャロネーズにおける5番目の村名付きアペラシオンとなった「AOCブズロン」は、ぶどう畑の面積が60ヘクタールほどしかなく、うち4分の3を占めるアリゴテのみがAOCに認められています。
この村のアリゴテが別格の資質を持つ理由は、19世紀後半のフィロキセラ禍の後、コート・ドールなどその他の地域では、斜面の良い区画はことごとくピノノワールとシャルドネに植え替えられ、アリゴテは平地の肥沃な土壌に植えられたため、多産となり完熟しにくくなったのに対し、ブズロンのアリゴテは、植え替えられることなく斜面の最良区画で栽培され続けてきたため、十分に完熟することはもちろん、長年に渡るマサル・セレクションの成果として、優秀な樹が保全されてきたためです。
例えばブルゴーニュの多くのメゾンは、自社の「ブルゴーニュ・アリゴテ」の品質を改良するために、ブズロンのアリゴテをブレンドしています。
「大先輩の方々から教わったことのうち、最も重要なことは、ぶどうを茎まで完熟させるということです。ここのアリゴテは、花束のような芳香と、適度な甘み、そして豊かなコクが特徴です。アリゴテの代名詞である酸味についても、単に酸っぱいのではなく、豊かなミネラルの風味を伴う、複雑な酸味が出てきます」(アニェス・ミエ・ジュニェ)。
ラベルの絵画は、ミエ・ジュニェ家のメゾンに残る天井画で、19~20世紀のフランスの画家フランソワ・ギゲ(ピュヴィス・ド・シャヴァンヌの弟子で、代表作に「編み物をする娘」「子供の顔」(いずれも「オルセー美術館」所蔵))が、1894年に同家のために描いたものです。
モーツァルト、ベートーベン、そしてクイーンの大ファンだというアニェス。
アリゴテの世界に、新たなる光彩と広がりを与えてくれることが期待されています。
所在村 |
Dracy-le-Fort |
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醸造家 |
Agnès Millet-Jugnet |
所有畑面積 |
6ha |
ドメーヌ継承年 |
2004年 |
栽培における特記事項 |
リュット・レゾネ栽培。化学肥料と防腐剤は一切使用しない |
醸造における特記事項 |
白は除梗せず、赤は除梗100%。天然酵母で発酵。白はステンレスタンク、赤は開放発酵槽による醸造 |
販売先 |
個人のワイン愛好家が多い。仏ミシュラン3つ星「ラムロワーズ」等のレストラン |
掲載実績のある海外メディア |
「Petit Futé」等 |
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